フリーランスの年収は低いのはなぜ?報酬アップのためにできること

フリーランスになれば会社員よりも多く稼げると思っていたのに、そうでもなかったという不安や悩みをお持ちではないでしょうか。またフリーランスはどのくらい年収があるのか知りたくても、個々の職種によってバラバラなので、他人の意見が参考にならないという場合もあるでしょう。

フリーランスの年収は低いのか会社員との比較を行い、稼いでいるフリーランスの業種について解説します。さらに報酬アップのために行う事は何があるのかコツを記載しました。

この記事でわかること
  • データで見るフリーランスの平均年収
  • 年収が低い理由
  • 案件の増やし方や高単価案件の見つけ方

フリーランスを会社員の年収を比較

フリーランスとして仕事をしている方は、どのくらいの年収があるのかについて調べてみました。会社員の平均年収と比較してみましょう。
フリーランスと言っても様々な業種があるため、一般的に稼いでいると言われているフリーランスの業種についても参考にしてみてください。

フリーランスの平均年収

内閣官房日本経済再生総合事務局が収集した2020年のフリーランス人口は、462万人いると言われています。
そしてフリーランスの平均年収は以下のようになっています。

本業かつ主たる生計者

  • 100万円未満16%
  • 100万円以上200万円未満18%
  • 200万円以上300万円未満19%
  • 400万円以上500万円未満12%
  • 500万円以上600万円未満8%
  • 800万円以上2%
  • 1000万円以上4%
  • 副業かつ主たる生計者以外

  • 100万円未満74%
  • 100万円以上200万円未満13%
  • 200万円以上300万円未満4%
  • 300万円以上400万円未満3%
  • 引用元:令和2年5月フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局

    このように完全にフリーランスで働く方の年収で、一番多いのは200万円以上300万円以下が19%と最も多いです。
    他に副業等でフリーランスを行う方は100万円未満が最も多く74%の方が該当します。

    会社員の平均年収

    国税庁が発表している統計によれば、会社員の平均年収は男女合わせて504万円になっています。これは月収と賞与も合わせた合計の数になります。
    なお国税庁の調べによると個人企業の平均年収は270万円と先ほど述べた内閣官房の統計データと同じになります。

    引用元:企業規模別の平均給与|国税庁

    これらをまとめると、やはりフリーランスの平均年収は、会社員の平均年収と比較しても低いことが分かります。

    高収入で働くフリーランスも存在する

    ここまで見るとフリーランスで活躍するよりも、このまま会社員として仕事をしてく方が稼げるのでは?と思う人も多くいるはずです。しかしフリーランスとしての働き方は実に多様で、またフリーランスとして稼げる業種もあります。

    フリーランス協会がまとめたフリーランス白書2020年の中に、業種別の年収をまとめたものがあります。

    年収800万円以上

    • エンジニア・技術開発系29.8%
    • コンサルティング系22.6%

    年収400万円以下

    • クリエイティブ・WEB・フォト系23.6%
    • 出版・メディア系16.7%

    引用元:フリーランス白書2020|フリーランス協会

    高年収のフリーランスの職業で多いのは、エンジニアやプログラマー、またWEB コンサルティング系の職業で活躍する人です。

    逆に年収400万円未満で多い職業は、クリエイティブ・WEB・フォト系、次いで出版・メディア系となっています。
    フリーランスとして自由に自分の裁量で仕事をしたい方は、これらのスキルを身につけるのも報酬アップの一つの手段です。

    フリーランスの年収が低いのはなぜ?

    自分のスキルを活かし、高収入なフリーランスもいますが、フリーランスの年収が低い場合も、データから見ると分かります。では何故フリーランスの年収が低いのか、考えられる理由について見ていきましょう。

    副業として仕事をしているから

    フリーランスとしての働き方は以下のように様々あります。

    • 本業がフリーランス
    • 本業と副業で仕事を行う
    • 複業(パラレルワーク)で同時並行で仕事を行う
    • 主婦や高齢者がすきまワーカーとして仕事を行う

    このように働き方はその人個人の事情によって様々であり、また自由度の高さがメリットでもあります。
    本業とは別で働いている方の場合、フリーランスだけで生活費を稼ぐ必要はありませんので、収入としては低くなります。

    本業もあり、副業も行う場合かなり忙しくなるのであまり単価の低い案件ばかりを行うと、時間に対しての対価が低くなります。
    高収入な案件を短い時間でこなすには、やはりそれなりのスキルを身につける必要があるでしょう。

    未経験で単価が低いから

    フリーランスの方の中にはスキルや資格を活かして働く人以外にも、定年退職後などで未経験で始める場合もあります。その場合あまり単価の高い案件を得ることはできないので、収入が低くなります。
    他にも未経験で案件数が少なく、労働日数が少ないため収入が上がらないといったケースもあるでしょう。

    会社員とは違い昇給などもあまりないので、単価を上げて収入をアップさせる対策が必要になります。

    家事育児で労働時間が短い

    フリーランスの方の中には他にも子育てや介護に時間を割くため、労働時間がそもそも短く収入が低くくなるケースがあります。すきまの時間を効率的に使い、すきまワーカーとして働くのは非常に効率的ですが、収入が低いと感じている場合は、仕事量を増やすか、単価を上げる対策を取る必要があります。

    労働時間と生活のバランスを取るのは非常に難しいですが、自由に自分で決められる利点を活かして対策を講じましょう。

    条件の良い案件の仕事が得られにくい

    フリーランスはクラウドソーシングサイト等で仕事を探しますが、専門的なスキルを要さないフリーランスの場合、フリーランスが多く集まってしまい、企業側の買い叩きにあい、好条件の案件が少なくなるリスクがあります。

    一方で専門的なスキルを持つフリーランスは、好条件で仕事を得られる可能性が高くなります。
    対策は仕事の探し方を見直し、自分のサイト等で自己アピールの場を作ると、案件が増える可能性も増えるでしょう。

    仕事の取り合いになっている

    自分がやりたいと思う仕事や職種が、フリーランス業界で多数いる場合競争が起きるので、価格破壊が起こる場合があります。そのためたとえ資格やスキルを有していても、中々良い案件にたどり着けないことも起こるでしょう。

    皆が持っているスキルの中でも、自分だけの強みを活かすため、関連資格の取得や、営業力を身につけることが重要です。

    フリーランスが報酬アップのために行う事

    年収が低いと悩んでいる方は、フリーランスが報酬アップのために行う事について把握しておきましょう。
    不安になりがちですが、逆を言えば会社員とは違い、報酬アップは自分次第です。様々な対策を講じて報酬アップにつなげましょう。

    仕事の量を増やす

    シンプルな方法ですが、仕事の量を増やすという対策があります。今の本業や生活で無駄な時間をできるだけ省き、そこを仕事に費やす方法があります。
    ただし仕事の時間が長いために、スキルアップの勉強に時間を費やせないとなると、今後のフリーランスとしての活動に成長がありません。そのため稼働率を上げる以外にも、単価を上げることも考えましょう。

    案件の単価を増やす

    売上を伸ばすためには、案件の単価をアップさせる対策が必要です。単価を上げるには高単価の案件を受注する必要があり、これから伸びそうな案件に対応できる技術の取得や、営業力を身につけて単価の交渉をスムーズに行える勉強が大切です。

    新規に受注する単価の相場を知るのは難しいですが、同じフリーランス仲間に聞いたり、様々な案件をこなして適正単価を知ることも大切です。

    節税対策をする

    フリーランスの方は、会社員とは違い自分で所得に対する税金を国に納めなければなりません。フリーランスが支払う税金は次のように様々あります。

    • 所得税
    • 住民税
    • 個人事業税
    • 消費税
    • 国民年金
    • 国民保険

    経費で落とせるものの種類や、所得控除の対象になるものは何か勉強が必要です。できるだけ節税対策を行い、税金の知識を身につけておくことが大切です。
    また白色申告と青色申告では、控除される額が青色申告の方が多いです。そのためまだの方は開業届を提出し、青色申告で所得控除を受けると良いでしょう。

    コストを減らす

    収入を増やすための対策と共に行いたいのが、仕事のコスト削減です。
    仕事にかかる経費には様々ありますが、例えば事務所の光熱費や賃料の見直しがあります。他にも交通費の削減やツールを買わずに自分でできることなどを見直し、支出を減らす対策もできます。

    リスクに備えた危機管理を行う

    フリーランスは仕事に対するトラブルなどについて、自分で責任を取らなければなりません。
    例えば病気やけがで動けなくなった時は、収入が減ってしまいます。他にも取引先とのトラブルで負債を折ってしまうなど、収入が減少するリスクに備えた対策が必要です。

    生命保険や個人年金に加え、業務を遂行する上での補償や、業務過誤の保障などを受けられる、民間の保険サービスがあります。これらを使うことでリスクに備えた危機管理を行いましょう。
    またいざという時のために、貯蓄をしっかり行っておきましょう。

    フリーランスと会社員を比較してみると、データ上ではフリーランスの年収は低いケースが多いことが分かります。ただしフリーランスだから稼げない訳ではなく、会社員よりも高収入で仕事を行っているフリーランスも大勢います。

    収入が低くなってしまう主な理由について述べたので、それに対する対策を考えていきましょう。また報酬をアップするためには、やはり専門知識や自己アピールの場は必須となります。

    それと同時に自分で責任を負わなければならないフリーランスは、支出の面に対してのリスクヘッジが重要です。個人年金や生命保険、様々なフリーランス向けの保険サービスを利用して、収入減のリスクを減らすと良いでしょう。